世界では、マグネシウムの摂取基準が設けられていましたが、日本はかなりで遅れています。
そのため、マグネシウム不足に関する認識があまりなく、欠乏症に至るまで気が付かないということも見られます。
今回はNational Institutes of Health
の論文を元に、マグネシウム欠乏に関して深掘りします!
マグネシウム摂取状況は、2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では男性で平均261 mg/日、女性で平均235 mg/日摂取しています 。
実際の必要量に関しては
厚労省から引用
成人男性であれば、推奨量は350mg程度必要となり、100mg程度不足している。
マグネシウム不足の原因
マグネシウム不足には2つに分類されます。
- 病気による不足
- 生活習慣による不足
1から詳しく掘り下げていきましょう!
病気による不足(マグネシウム欠乏症)
腎臓がミネラルの尿中排泄を制限しているため、健康な人の食事摂取量が少ないことによる症候性マグネシウム欠乏症を引き起こすことはまれであると考えられています。
しかし、特定の健康状態、慢性アルコール依存症、および/または特定の薬の使用によるマグネシウムの習慣的な摂取量の減少または過剰な損失は、マグネシウム欠乏症につながる可能性があります。
- 胃潰瘍
- 消化器疾患(クローン病、セリアック病など)
- 2型糖尿病
- アルコール依存症
- 高齢者
上記に当てはまる場合は、マグネシウムに関して意識を高める必要があります。
腎臓から排出される機能や、腸からの吸収機能の問題で不足してしますことがあります。
生活習慣からの不足
こちらは生活習慣からの摂取不足です。
基本的には、マグネシウムは食事から摂取することになります。
ここでは2点ほど、不足原因を掘り下げます。
食卓塩による不足
以前の日本は塩といえば、粗塩です。
天然塩を日常的に摂取していました。
精製塩は今までの天然塩とは異なり、マグネシウムは含まれません。
99%以上塩化ナトリウムで構成されています。
味に関しては、大差がないため気にならないかもしれませんが、圧倒的なミネラル不足となります。
天然塩を選ぶときは、マグネシウムの含有量を気を付けるといいです!
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主食の変化
塩以外にも、変化した食生活がお米です。
昔は玄米が主食でした、今は白米やパンにそれが変わりました。
100gあたりのマグネシウムの含有量は
- 玄米:48mg
- 白米:7mg
- 食パン:19mg
玄米から比べると、40mgも減っており、仮に3食すべて玄米を食べた場合。
123mg少なくなります。
つまり玄米を食べていたころは、推奨量を摂れていたということですね!
日常的に玄米を食べれる方は、白米を置き換えるだけで補えます。
マグネシウム不足チェック方法
マグネシウムは、タンパク質合成、筋肉と神経の機能、血糖値の調整、血圧の調節など、体内の多様な生化学反応を調節する酵素システムの補因子です。
マグネシウムはカルシウムとペアになって、身体の機能のバランスを保っています。
比率が重要なのですが、マグネシウムが不足すると、様々な不調を起こします。
マグネシウムが不足した場合には、不整脈が生じやすくなります。また、吐き気、精神障害などの症状が現れたり、テタニー(筋肉の痙攣)を起こしやすくなったりします。
マグネシウム不足で手足のしびれ
マグネシウムは体内の神経伝達と関係するので、手足のしびれやゾクゾク感が出る事があります。
この段階まで不足してしまうと、風邪やインフルエンザのような症状に似ているため、自身で判断するのは困難です。
マグネシウム不足でうつ症状
マグネシウム不足になると、気分や性格が変わり、うつ病のリスクが上昇することもあるという研究結果もあります。
うつに関しては、他の要因も多いため、チェック項目としては適切ではありませんが、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
マグネシウム欠乏は植物にも起こる
マグネシウムは動物だけでなく、植物にも必須の元素です。
欠乏すると葉緑素の生成が抑制され、葉の葉脈間に黄化症状(クロロシス)や壊死斑(ネクロシス)が発生する。
地球で暮らすには、必須のマグネシウムですね。
積極的に摂取したいミネラルです!
マグネシウム欠乏まとめ
マグネシウムが摂取したくなってきたら、どんな方法で摂取するのが一番効率がいいのかきになりませんか?
病院で静脈注射してもらうのが一番?
食べ物で取るのが一番でしょう?
詳しくはこちらの記事どうぞ!
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