自宅でもセルフで残留するアルカリ剤の除去方法を美容師が教えます!
美容室でアルカリ除去をやって貰えない場合や、セルフカラーを場合、残留するアルカリ剤が気になりますよね。
セルフ除去法お伝えします!
アルカリ除去おすすめの方法
そもそも「アルカリ除去」という言葉や意味を、詳しくご存知でない方も少なくないのではないでしょうか?
知っている方は読み飛ばしてください!
そこでまずはアルカリ除去とは何なのか、という説明をさせていただきます。
カラーやパーマをする際、薬剤の中にアルカリ剤が入っています。アルカリ剤でキューティクルを開き、薬剤を髪の毛内部に浸透させていきます。
カラー後のシャンプーやパーマ後のすすぎ、空気乾燥で、ある程度のアルカリは除去できます。
残留するということは、キューティクルが開いたままになるので、カラーの色持ちが悪かったり、何よりも手触りがよくありません。
髪の毛がパサついたり乾燥しやすくなってしまいます。また、人によっては頭皮に痒みが出たり、ヒリヒリしてしまうという場合もあります。
人間の肌や健康な髪の毛の状態は弱酸性です。ですので残留してしまったアルカリを中和させてあげなければなりません。
美容室ではアルカリ除去専用の処理剤やトリートメントなどの施術をしてくれるところもありますが、すべての美容室で行われているわけではありません。
そこで今回は自宅でもできる、残留アルカリ除去の方法をお伝えしたいと思います。
自宅でアルカリ除去
自宅にあるもので、簡単に出来る方法としていくつかあります。
- クエン酸(お掃除などで使うものです)
- ポッカレモン
- 市販で売られている専用のアルカリ除去剤
などがあります。
弱酸性はpHで表すとpH3~6です。クエン酸もポッカレモンもpH2~3あたりの酸性です。
だからといって、これらを直接髪にかけるわけではありません。
- そこでクエン酸で行う場合は、水で約200倍に薄めて使います。
この希釈で少しきしみすぎるような場合は様子を見ながら少しずつ薄めて使います。ポッカレモンの場合も、約30倍ほどに薄めて使います。
- まずは普通にシャンプーをします
- アルカリ除去水をバケツや洗面器などに作り、髪を浸して梳かします
- アルカリ除去水につけたら、水ですすぎます
- 目が粗めのくしで梳かしながら、すすぐのも有効です
- これを繰り返し数回行います
- ややキシキシとしてきますが、問題ありません
- 最後はもう一度シャンプーをします
- コンデショナーや洗い流さないトリートメントなどをつけ、キューティクルを整えてます
アルカリ除去 酢は危険?
酸性で家にあるものと聞くと、お酢も思い浮かびますよね。もちろん酢を使用してアルカリ除去するのもありです。
酢でやる場合もクエン酸などと同様、ごく少量の酢を水で薄めて使います。
酢もpHが2ほどの酸性ですので、濃い液をつけるのは禁物です。
酸性にかたよりすぎて、髪の毛がギシギシになり、逆にダメージに繋がってしまいます。
ヘマチン アルカリ除去
ちなみに美容室でよく使われるアルカリ除去剤といえば、ヘマチンというものです。
ヘマチンはカラーやパーマで残ってしまった、アルカリを除去してくれる働きがあります。
ヘマチン自体は動物の血液から採取される成分ではありますが、安全性も高いので美容室ではよく使用されていますし、ヘマチン入りシャンプーなども売られています。
ヘマチンは残留アルカリの除去をするはたらき以外にも、抗酸化作用があるので、薬液や頭皮の匂い取りにも効果的です。
ですので美容室では頭皮から毛先まで、このヘマチンをかけることも多いです。
アルカリ除去剤amazoドラックストアで買えるおすすめ3選
特にセルフカラーをしている方、縮毛矯正を頻繁にしている方はできるだけアルカリ除去をしたほうが髪の毛にはいいので、今回は市販でも買えるアルカリ除去剤を3つご紹介したいと思います。
キアラーレDO-Sアルカリオフ
カラーやストレートパーマ、縮毛矯正などをしてアルカリによった髪の毛に使用することで、こちらの製品は良さを発揮します。
カラーなどをして、アルカリ除去をしっかりとせずに終えた髪の毛は、キューティクルが開いたままの状態になり、どうしてもダメージに繋がっていってしまいます。
シャンプー前に髪の毛をしっかりと濡らし、余分な水分をしぼり落とします。
そしてこちらを揉み込み少し放置して洗い流します。その後シャンプー、トリートメントを行います。
アズスタイル PH.CONTROL PLUS 後処理剤
こちらもカラーや縮毛矯正をしたあとのアルカリを、弱酸性に戻すために使用するものになります。
こちらの商品は前処理剤もありますが、アルカリ除去をするのはこちらの後処理剤のほうになります。
アルカリ除去剤は口コミによると、どちらかというと縮毛矯正後の髪の毛と相性がいいみたいです。
特にセルフで縮毛矯正する方は、こういった後処理をしっかりとすることで、ダメージをできるだけ少なくすることができます。
すべての縮毛矯正の工程後のウェット状態(余分な水分は拭き取ります)で、このアルカリ除去剤をしっかりと揉み込みます。
揉み込みの作業が意外と重要になります。このようにきちんと後処理を行うことで、さらさらツルツルの髪の毛を目指せます。
アリミノ シェルパ バッファー ソーダ
こちらは残留アルカリの除去の他にも、残臭除去の効果(カキタンニンという成分が配合されています)もあるので、頭皮から毛先まで安心して使えるのが特徴的です。
こちらは美容室でも販売されているので、安心感のある製品です。
他の商品と同様に、カラーやパーマをしたあとの髪の毛に使用します。
カールの持ちや色持ちなどに繋がり、ぜひ自宅でも試したくなる製品のひとつです。
自宅で残留アルカリ除去する方法まとめ
髪の状態は微妙なPHバランスで保たれているので、万全を期すのであれば、市販のおすすめしたアルカリ除去剤を使うことをおすすめします。
アルカリ除去自体、髪のためですから、調整を失敗して髪が余計に傷んでは元も子もないですからね!
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