何をしてもニキビが治らない場合見て欲しい!そもそも間違っている対処法

何をしてもニキビが治らない場合見て欲しい!そもそも間違っている対処法

何をしてもニキビが治らなくて困っている場合、藁にもすがる思いで、よくわからない方法を実施してしまおうと考えてはないでしょうか?

もちろん最終的には、自分の信じる方法をやることになるのですが。

検査技師ゆき

論拠をしっかりと調べることが大切だと思います。

私の従妹も若かりし頃、よくわからないクリームを高額で購入して、酷い目にあっています。

そうならない為に、エビデンスを元に記事を執筆します!

従妹は今でも肌が治らないです。顔は一番目立つ場所なので、しっかりと調べてから対策して欲しいと思います。

目次

おでこ、顎、唇ニキビが治らない

という悩みをよく見かけます。

顔には反射区があり、それぞれ特にこの原因が考えられるということはあるのですが。大前提があります。

まずは、食事に気を付けるという事です。

何か良くないことが起こると、真面目な日本人の悪い癖だと思うのですが。

対処方法を足し算で考えてしまう事です。

薬を塗ろう、運動を始めてみよう、洗顔をこまめにしよう。

日本人はそういう行動を取ることが、結果よくなると考えがちです。

犠牲を払えば、良い事が起こる。

検査技師ゆき

生贄的な考えをしやすい民族なのですかね(汗

それは良くありません。

対処法は基本引き算です。

たとえば、風邪を引いたら病院に行く、薬を貰う、たくさん食べる。

こんなことをするのではなく、自宅で小食、もしくは絶食。動かない、寝る。

これが一番早く治ります。

動物も体調を崩す事がありますが、基本食べない、動かない、寝ている。これで過ごします。

これはニキビでも同じです。

  • 食事に気を付ける。
  • 薬に頼らない。
  • 洗顔をしすぎない。

これが当サイトの基本方針です。

それぞれ根拠を深堀していきます。

ニキビを一日で治す方法よりも確実にニキビを治すポイント

  • 高GI食、牛乳を避ける
  • 脱脂粉乳、加工食品を避ける
  • グルテンを避ける
  • 保湿や化粧水ではなく、乾燥が酷い時だけ白色ワセリン
  • スキンケア商品を使わない、界面活性剤は肌をぼろぼろに

こちらになります。

詳しくお伝えしていきます。

高GI、牛乳を避ける

高GI食、牛乳を避けることで、ニキビを減らすことに正の相関がみられたという論文です。

参考論文:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22898209/

つまり、GI(グリセミックインデックス)食後血糖値の上昇度が高い食品と、牛乳がニキビの原因ですという論文になりますが。

こちらをもとに、更に深堀すると。

検査技師ゆき

なぜ牛乳でニキビが出来るのか?という部分ですが。

牛乳に含まれる「抗生物質とホルモン剤とカゼイン」の影響が考えられます。

少し難しい話になりますが。

カゼインが偽エストロゲンの働きをするので、ホルモンバランスが乱れることになります。

抗生物質は腸内フローラ(腸内細菌)を死滅させるので、大腸の働きが阻害されます。

ホルモンはバランスを崩すと、顎ニキビの原因となります。

牛を成長させるため肥育ホルモン剤が使われているのはご存じでしょうか?

人間の健康を害するリスクがあるとみられており、EUでは1981年より、家畜に対して成長促進効果のあるホルモン剤の投与を禁止しています。しかしアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、そしてカナダでは肥育ホルモン剤の投与を肉牛、乳牛ともに認めています。

日本で普段よく食べるお肉は、この辺ですよね。

ですので、牛乳だけでなく、牛肉自体も避ける方がいいかもしれません。もしくは国産ですね。

日本では禁止されています。現在日本で使用されている肥育ホルモン剤は、医療用目的の天然型ホルモン剤のみです。その用途は家畜の繁殖障害の治療など、獣医療に限られています。

脱脂粉乳、加工食品を避ける

脱脂粉乳や加工食品はニキビ発生の引き金となる恐れがあるため、避けた方が良いでしょう。

まず脱脂粉乳を避けた方が良い理由としては、乳清が多く含まれているからです。

乳清はIGF-1(インスリン様成長因子1)などのインスリンの生成を増やします。

そしてインスリンは皮脂の生成を増やしてニキビの成長の一因となるのです。

さらには皮脂を刺激してニキビの原因となるアンドロゲン生成の引き金となってしまいます。

<インスリンとIGF-1が分泌されると発生する症状>

  1. アンドロゲン受容体が活性化
  2. 面皰の形成
  3. 皮脂の生成が増える
  4. 毛包の炎症

アンドロゲンとは、テストステロンなどの男性ホルモンの総称です。

男性だけではなく、女性でも卵巣や副腎皮質などで作られています。

検査技師ゆき

この生成されたアンドロゲンがアンドロゲン受容体に結合すると、結果として皮脂の分泌量が増えていきます。

そして毛穴が詰まることでニキビの発症に繋がるのです。

また、加工食品は食品添加物が含まれているため避けましょう。

例えば多くの食品に使用される保存料としてソルビン酸があります。

ソルビン酸は過剰に摂取し続けると、腸内細菌の繁殖も抑えてしまい腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

腸内環境が乱れ悪玉菌が増殖すると、有害物質が多く作られて腸から血中へ流れていきます。

そして身体がこの有害物質を皮膚からも排出しようとする影響で、肌にも負担がかかりニキビを引き起こすと考えられています。

グルテンを避ける

小麦や大麦などに含まれるたんぱく質の一種であるグルテンも、ニキビの要因となる可能性があります。

なぜならグルテンに耐性がない方が小麦などを摂取すると、リーキーガット(漏れる腸)を引き起こす可能性があるからです。

検査技師ゆき

リーキーガットとは、腸内にあるべきものが上皮細胞間の隙間をすり抜け体内に入ってくることです。

本来はない物質が血流に乗って全身を巡ることになるため、全身で炎症反応が発生します。その炎症が肌で起きると、ニキビなどの肌荒れとなるのです。

グルテンが腸内に吸収されることで、以下のようにニキビを引き起こします。

  1. グルテンがグリアジンとグルテニンという2つのたんぱく質に分解される
  2. グリアジンが腸壁に張り付くことでゾヌリンというたんぱく質が過剰分泌される
  3. ゾヌリンが腸の上皮細胞に結合すると細胞同士の繋がりが緩み、腸壁に穴が開く
  4. 穴から腸内の老廃物や有害物質が漏れて肌荒れやニキビなどを引き起こす

腸内では無害なものでも、別器官では異物として認識されてしまうということですね。

そこで抗体ができると食物アレルギーのきっかけにもなり得るので注意が必要です。

保湿・化粧水ではなく、乾燥が酷い時だけ白色ワセリン

ニキビには10代に多い思春期ニキビと、20歳以降からできる大人ニキビがあります。

どちらも毛穴詰まりが原因と考えられています。

その要因の一つが肌の乾燥です。

  1. 肌が乾燥
  2. 肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌
  3. 毛穴が開き気味に
  4. 毛穴が開いていると余分な皮脂と古い角質がつまりやすくなる
  5. つまる毛穴の完成

そんな肌の乾燥時に使ってほしいのが、白色ワセリンです。

ワセリンとは、天然成分である石油を高純度に精製して作られる保湿剤を指します。

さらに白色ワセリンは黄色ワセリンと比べて、不純物が少なく精製度が高いものを言います。

検査技師ゆき

なぜ白色ワセリンなのかと言うと、化粧水と違い肌内部の角質層まで浸透しないからです。

白色ワセリンは肌の保護膜代わりとなり、埃などの刺激から肌を守る役割をしてくれます。

そのため肌が弱い方でも安心してご利用いただけます。

また角質層まで浸透しないということは、その人が元々持っている自然治癒力を助ける効果があると考えられます。

しかし、以下の場合は白色ワセリンを使うことは控えましょう。

  • ニキビの原因が乾燥ではなく、別の原因が主の場合
  • 既に毛穴を塞いで炎症を起こしている場合

白色ワセリンは殺菌や消炎効果があるわけではないため、あくまでも乾燥対策です。

乾燥による毛穴詰まりを防ぎ、ニキビの発生を予防する目的でご使用ください。

スキンケア商品を使わない、界面活性剤は肌をぼろぼろに

私たちは、日々当たり前のようにスキンケア商品を使用しています。

しかし多くのスキンケア商品に含まれている界面活性剤が、ニキビができる原因となりうるのです。

界面活性剤とは、水になじみやすい部分と油になじみやすい部分を両方併せ持っています。

そのため本来であれば水と油のように混ざりあわないものを、なじみやすくする働きがあります。

検査技師ゆき

このような性質を利用して、界面活性剤は多くのスキンケア商品に利用されているのです。

  • アニオン界面活性剤:洗浄力や気泡性に優れる

(例.シャンプー、ボディーソープなどの洗浄剤)

  • カチオン界面活性剤:毛髪などの表面に吸着し、帯電防止や柔軟効果をもたらす

(例.コンディショナー、トリートメント)

  • 両性イオン界面活性剤:他の活性剤と組み合わせて洗浄力や気泡性を向上

(例.高級シャンプー、ベビー用シャンプー)

  • 非イオン界面活性剤:乳化作用に優れる

(例.化粧水、乳液)

しかし、界面活性剤は洗浄力を高める働きにより必要なうるおいまで奪ってしまいます。

肌を守るために備わっているバリア機能を損なうことに繋がってしまうのです。

また皮膚への浸透性が高いことにより有害物質までもが肌の中に入り込み、ニキビなどの肌トラブルの原因となる可能性があります。

洗顔をしすぎない 

高い洗浄力によりうるおいを奪ってしまうとお伝えしましたが、さらに皮膚に存在する常在菌を減らしてしまうことにも繋がります。

顔には元々2種類の常在菌が存在しています。

  • 表皮ブドウ球菌
  • アクネ桿菌

その中でも表皮ブドウ球菌は「美肌菌」とも呼ばれ、天然の保湿成分を分泌して肌を守ってくれます。

さらにアトピー性皮膚炎などを引き起こす、黄色ブドウ球菌の増殖を抑える役割も担っています。

そんな美肌菌も、1日に何度も洗顔をすると数が減少してしまいますので、最小限の洗顔にとどめておきましょう。

一方アクネ桿菌はというと、毛穴詰まりにより毛穴の中の酸素が失われると炎症を起こしてニキビを作ってしまいます。

そのため毛穴詰まりを起こさないことが、大切となってきます。

水で朝晩40秒ほど洗うくらいが、洗顔後の乾燥も減らすことができます。

検査技師ゆき

常在菌を大切にすることで、過剰な皮脂の分泌を抑えましょう。

ただどうしても洗顔料を使いたい場合は、以下のような界面活性剤不使用のものが良いでしょう。

ニキビの注意点:好転反応

スキンケアの方法を見直した際に、一時的にニキビが増えることがあります。

しかしそれは好転反応といい、肌が回復する前兆です。

肌の細胞が活性化されることで、毛穴詰まりを起こしていた皮脂や汚れが一気に排出されて肌が炎症を起こしてしまうのです。

肌のバリア機能が正常に戻るには、時間がかかります。

スキンケアに手をかけていた人ほど、ダメージが激しく回復に1年かかることも。

検査技師ゆき

途中でめげずに肌本来のバリア機能を回復させていくことが大切です。

ニキビケアまとめ

一番目立つ顔に出てくるニキビなので、多くの人がニキビを何とかしたいと思っています。

  1. そのため、高額な商品でも購入する
  2. 企業が様々な商品を開発
  3. マーケティングの為に恐怖を煽る
  4. 間違ったケア方法も商材として生まれる
  5. またニキビが出来る、治らない

こんな負のスパイラルを起こしているかもしれません。

大変なのですが、論文などの一定数の人間が試した良い実験結果を試して見るのが一番だと私は思っています。

この記事も全て信じるのではなく、自身で本当なのか確かめる位慎重に行動することも大切だと思います。

私の息子もニキビに悩む年頃になりましたので、今回はがっつり調べました。

検査技師ゆき

誰かの役に立てば幸いです。

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